東京貴金属見通し=金、ユーロの動きを注視

2015/08/21 16:48:31

<金>
 今週の東京金先限は、中国経済の減速懸念が根強く安全資産としての需要を膨らませ、またユーロ高・ドル安によりドル建て金が上伸したことで一段高となった。
 来週は、ユーロの動きを注視する必要がありそう。ギリシャ財政危機後の買い戻しの流れを鮮明化させ、ドル建て金の地合いを引き締める要因になっているからだ。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が利上げに消極的な内容だったと判断され、ドルが軟化したこともユーロ高・ドル安を導いているが、株価下げ止まりや日欧追加緩和期待の高まり、米国の早期利上げ観測の再燃など、ドル買い要因が表面化すれば現在の流れは反転する。国内金はテクニカルが高値警戒サインを示した水準で、売り仕掛けるのもおもしろい。動意付いていることで、値動きの荒い乱高下を警戒すべきだろう。
 来週の予想レンジは先限ベースで4400円〜4700円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。19日に発表された7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げに慎重なハト派的な姿勢が示され、米国の9月利上げ観測が後退すると共に、金価格が急伸。白金もこれになびいた買いが入り、約1ヶ月ぶりに4100円台を回復する展開となった。
 需給面では、スイス資源大手グレンコアが18日、白金価格の低下を踏まえ、南アフリカ共和国のエランド鉱山を閉鎖する方向で検討していること明らかにした。最近の白金価格の下落、人件費や電気料金の上昇を受けた生産コストの上昇を背景に、鉱山会社が不採算鉱山を閉鎖する流れが強まれば、中・長期的な生産減少と価格上昇が見込まれることも支援材料。中国経済の先行き不透明感の高まりが相場の上値を押さえているが、来週は堅調推移が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで4000円〜4200円。

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