東京貴金属見通し=金、調整色の強い取引か

2017/01/27 17:28:56

<金>
 今週の東京金先限は、NY金の下落を要因に調整色を強め概ね軟調に推移した。
 来週も調整の動きを続けることになりそう。日足チャート上では目先の上値を試した後に軟化し、戻り売り有利の形。米政権当局者がドル高をけん制するような発言をした場合には、割安感からNY金が買い戻され連れ高が期待できるが、上げ幅は抑えられると読む。31〜2月1日は米連邦公開市場委員会(FOMC)、3日には1月の米雇用統計が発表され、手掛かり材料には事欠かない。波乱の芽がないわけではないのだが。
 来週の先限予想レンジは4280円〜4450円。

<白金>
 東京白金は週明けから上伸し、25日には高値3653円をつけたものの、その後は値位置を維持できずに弱含む展開となった。ただ、20日移動平均線(27日時点3550円)の水準で下支えられ、地合いは底堅い。また、NY白金は24日に高値1008.70ドルをつけ、一時は2カ月ぶりに1000ドルの大台を回復。
 2月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表を控えるが、米景気見通しの上方修正を受けて追加利上げに肯定的な「タカ派」的な内容になると円安・ドル高が進行し、ドル建てNY白金は弱含むが、東京白金は円安をみた買いに支えられ底堅い値動きになると考えられる。ただ、欧州や中国経済に対する先行き不透明感が強いことで上げ幅は限られ、来週はもち合う展開になると予想する。
 来週の予想レンジは先限ベースで3400円〜3700円。

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