東京貴金属見通し=金は堅調推移か

2017/02/03 18:13:02

<金>
 今週の東京金先限は、NY金の強含みを要因に総じて堅調に推移した。
 来週はトランプ政権の政策に対する不安感を背景に、安全資産としての買いがみられる展開となりそう。米新政権によるイスラム圏出身者の入国禁止令に伴う社会不安や、ドル高けん制発言がNY金の地合いを引き締めている。切っ掛け次第で一段高が期待できる様相だ。「明日、トランプ大統領はツイッターで何を呟き、次はどんな政策を打ち出すのだろう」と世界中が注目している間は、買い方有利で取引されると認識すべきだろう。
 来週の先限予想レンジは4300円〜4500円。

<白金>
 今週の東京白金は上昇トレンドを維持したものの、為替の円高をみた売りに上値を押えられ、伸び悩む展開となった。テクニカル面では20日移動平均線(3日現在3587.7円)が下値支持線。
 NY白金は上伸し、1トロイオンス=1000ドルの大台を回復した。主要生産国である南アフリカ共和国通貨ランドの上伸や、大手鉱山会社の雇用削減計画を巡る懸念が支援材料。また、トランプ米大統領が米自動車メーカー大手3社の首脳に対し、米国内に新規の自動車工場の建設を強く要請したことで、ガソリン車の触媒に用いるパラジウムが需要増加期待で上昇し、白金もつれ高したとの指摘も聞かれる。来週は、春節(旧正月)明けの中国の投資家が市場に戻ってくることもあり、底堅い動きになると予想する。
 来週の予想レンジは先限ベースで3500円〜3800円。

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