東京貴金属見通し=金は頭重い動きか

2017/02/17 17:09:44

<金>
 今週の東京金先限は、上昇トレンドを維持し概ね堅調に推移した。
 来週は、今週のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受け、米国の追加利上げ観測が再燃しており、積極的な買いは控えられ頭重い動きを強いられそう。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を意識した動きか。ただ、トランプ政権の人事の混乱や大胆な減税政策の発表を控え、安全資産としての金買いが下値を支えそう。不安定な円相場を要因に、国内金が深く下押した局面は買い拾うべきだろう。
 来週の先限予想レンジは、4430円〜4550円

<白金>
 今週の東京白金は上伸。週末17日には高値3708円を記録し、昨年8月15日(高値3740円)以来、約半年ぶりの高値をつけると共に、年初来高値を更新した。NY白金は、1トロイオンス=1000ドル台で底堅く推移している。欧米政局の先行き不透明感を背景に金相場が上伸したことや、トランプ政権の減税政策に対する期待感を背景にNYダウが連日、史上最高値を更新したことで、景気回復に伴う工業用需要の増加期待が強まったことなどが支援材料視された。
 しかし、具体的な政策内容の発表は、月末28日の上下両院合同会議での施政方針演説まで持ち越されると見られるため、一段高を試すには決め手に欠ける。来週は思惑主導の動きの中、現在の値位置でもち合いながら、新規の手掛かり材料を探る展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3500円〜3800円。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ