東京貴金属見通し=金、依然売り方有利か

2017/03/10 16:57:30

<金>
 今週の東京金先限は、米利上げ観測の高まりを背景に手仕舞い売りが膨らみ、水準を切り下げた。
 来週は14−15両日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測を要因に軟調推移を強いられ、利上げ発表後、材料出尽くしから週後半はやや買い戻される展開か。15日にはオランダの総選挙もあり、値動きの荒い一週間となりそう。ただ、買い戻しは一時的で、先週末から始まった下降トレンドを反転させるには至らないだろう。戻り売り姿勢での対処が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは、4350円〜4470円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。3月2日高値3742円を天井に反落し、10日には安値3450円をつける展開となった。14日−15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測を受けた米長期金利の上昇を背景に対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY白金は割高感からの売りや、欧州経済の先行き不透明感を嫌気した売りに押されて値を崩し、1月4日以来、約2カ月半ぶりの安値圏に値を沈めた。
 東京白金は為替の円安を手掛かりに安値では買い拾われたものの、テクニカル面では昨年12月30日安値3365円まで目立った下値支持が無いこともあり、目先は下値を試す展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3350円〜3550円。

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