東京貴金属見通し=金、ボックス内の動きに

2017/03/17 17:03:54

<金>
 今週の東京金先限は、15日の米利上げ発表後買い戻しがみられ戻り歩調で越週した。
 来週は、FOMC声明で米国の今後の利上げペースについて、今年の利上げ回数が従来通り3回に据え置かれたことにより、NY金が買い戻される流れとなったため、国内金も戻り歩調で推移しそう。日足チャート上では、目先の下値を確認した形となり、やや買い方有利か。ただ、上値の壁も厚く買い戻し一巡後はテクニカル売りが控えていると読む。イエレンFRB議長が米国経済は順調であると自信をのぞかせダウは堅調を続けそうなことから、今週のドル安・NY金高は一時的との見方も。ボックス内で落ち着き処を探る一週間となりそうだ。
 来週の先限予想レンジは4400円〜4500円。

<白金>
 今週の東京白金は乱高下。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、米国の追加利上げペースが加速する可能性があるとの見方や、オランダ下院選で反欧州連合(EU)を掲げる極右政党が台頭するとの懸念から下落。その後、米FOMC声明では米政策金利が引き上げられたが、同日発表の景気・金利見通しペースが昨年12月と同じ年内計3回に留まり、市場が予想していたほど加速しないとの見方が強まった他、オランダ下院選挙でも極右の躍進がなかったことで買い戻され、17日高値3534円をつける急反騰。しかし、値位置を維持できずに再度、反落した。
 100日移動平均(17日時点3477円)に支えられたが、積極的に買いを入れる材料にも乏しく、目先は現在の水準でもち合いながら値位置を探る展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3400円〜3600円。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ