東京貴金属見通し=金、堅調推移継続か

2017/03/31 17:07:56

<金>
 今週の東京金先限は、下値で買い支えられ5日連続で小幅高と続伸した。
 来週も、総じて堅調推移か。トランプ米大統領の政策運営に対する不透明感か解消されておらず、4月の仏大統領選を控えた政治リスクに対する懸念も下支え要因になりそう。6・7日には米中首脳会談が予定されている。トランプ氏は以前、中国は為替操作の「グランド・チャンピオン」と発言した。現時点では政治リスクの拡大は避けられそうだが、為替レートが波乱要因となり、国内金のもみ合い商状を打破するかもしれない。注視すべきだろう。
 来週の先限予想レンジは4400円〜4550円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。3月30日には安値3381円をつけ、年初来安値(1月4日安値3379円)を試す場面もあったが、その後は値を切り返し、3400円台を回復して越週した。
 トランプ米大統領が医療保険制度改革(オバマケア)代替法案で政治的に敗北したことで、米政権の政策遂行能力に対する期待が後退し、為替の円高・ドル安が進行。また、29日には英国の欧州連合(EU)離脱が正式に通告され、欧州経済の先行き不透明感が強まったことや、仏大統領選で極右・国民戦線のルペン党首が選出されれば連鎖的にフランスがEUを離脱し、EUが「崩壊」に向かう可能性があるとの懸念も圧迫材料。今後、為替の円安が進めば持ち直す場面もあると考えられるが、目先の上値は重く、来週は安値圏で推移すると予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3500円。

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