東京貴金属見通し=金、下値の堅い展開か

2017/04/21 17:03:07

<金>
 今週の東京金先限は、ボックス内で上下し方向性を欠いた取引だった。
 来週は、フランス大統領選の第1回投票が注目材料。中道系独立候補マクロン前経済相と極右政党のルペン党首が決選投票に残るとみられている。混戦のようだが波乱のない結果なら、朝鮮半島リスクもやや後退しているため、一時的に下押し圧力が強まるかもしれない。ただ、ルペン氏が決選投票に残るということは、楽観視するような環境ではないと認識され下値では買い拾われるだろう。国内金は3月から続くなだらかな上昇トレンドを維持すると読む。地政学リスクを織り込んだ現水準を維持できるか試す一週間となりそう。
 来週の先限予想レンジは4430円〜4550円。

<白金>
 今週の東京白金はもち合う展開。欧州地域の先行き不透明感を背景とした需要減少懸念が上値を押さえる一方、金との価格差を意識した買いが値を支えた。また、南アのギガバ新財務大臣の経済顧問のマリカナ氏が16日、銀行、保険会社、鉱山の国有化を推進する案を現地紙に掲載。ギガバ氏は同案を拒否したが、一連の動きを巡る思惑から値動きが不安定になる場面もあった。
 来週は、3400円台前半でのレンジ取引が続くと考えられる。ただ、23日の仏大統領選挙で欧州連合(EU)離脱を訴える極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首とEU離脱も辞さない姿勢を示す急進左派・左翼党のメランション元共同党首が共に決選投票へ進んだり、北朝鮮が核実験を行い米国の報復行動を招くなどの波乱材料が出れば、金相場の上昇に連れ買いが優勢になり、上値を試す可能性もある。
 来週の予想レンジは先限ベースで3350円〜3550円。

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