東京貴金属見通し=金は上昇トレンド継続か

2017/04/28 16:52:16

<金>
 今週の東京金先限は、緩やかな上昇トレンドを維持し概ね堅調に推移した。
 来週は、5月2・3日の両日開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)と5日発表の米雇用統計が注目材料。6月の米利上げが示唆される内容だとNY金に下押し圧力が強まるだろう。ただ、仏大統領選と北朝鮮に対する政治・地政学リスクは燻り続け、トランプ政権の国内政策に対する懸念が生じているだけに、下値では買い支えられそう。国内金の日足チャートは、上昇トレンドを継続し売り方を圧迫しており、切っ掛け次第で踏み上がることが期待できる形だ。米利上げ時期後退が何らかの形で示されたときが、その時なのかもしれない。依然、買い方有利と読む。
 来週の先限予想レンジは4450円〜4580円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。調整主導の動きの中、週末にかけて下落し、3400円の大台を割り込み、2週間ぶりの安値圏に値を沈めた。
 5月3日発表予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容が米追加利上げペースの加速を示唆する内容となるか、5日発表予定の4月の米非農業部門就業者数などで米国の労働市場の改善が示されれば、為替の円安ドル高が進行することで、値を持ち直す可能性があるため、目先の下値は限られる。ただ、7日には仏大統領選挙の決選投票を控え、順当に推移すれば中道のマクロン前経済相が当選すると見られているが、事前予想が覆される結果になれば円高圧力が強まり、4月11日安値3345円を視野に下値を試す可能性もある。
 来週の予想レンジは先限ベースで3350円〜3500円。

 来週はゴールデンウィークの連休により休載とし、次回配信は5月12日(金)とさせていただきます。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ