東京貴金属見通し=金、押し目買い有利か

2017/05/19 17:01:29

<金>
 今週の東京金先限は概ね堅調に推移した後、週末利食い売りが膨らみ下振れる形で越週した。
 来週は、イラン大統領選の結果と米政治不安の行方が注目材料になりそう。イラン大統領選で強硬派が勝つようだと地政学リスクが高まり、金にとっては買い材料に。米連邦捜査局(FBI)長官解任後、政権運営能力に対する懸念が高まっているトランプ米大統領と議会を巻き込んだFBIとの対立関係は、解任されたコミー氏が24日に議会証言する予定であるため、リスク回避から下支え要因になりそう。今週末のようなテクニカル売りによる下落を警戒しながら、押し目買い姿勢での対処が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは4420円〜4550円。

<白金>
 今週の東京白金は上下動。5月17日に3437円を記録し、3週間ぶりの高値圏に浮上する場面もあったが、週末にかけて急反落。為替の円高ドル安をみた売りに下押され、目先は10日安値3314円を支持線に下値を試す展開が見込まれる。NY白金は基調を強めていたが、17日高値949.5ドルを天井に反落した。
 南アの鉱山生産高の減少見通しや、世界的な景気回復に伴う自動車販売台数の増加傾向、南アフリカ国通貨ランドが対ドルで上伸したことなどが支援材料視された。しかし、トランプ米政権とロシアの不適切な関係を巡る懸念を受けて、為替が円高・ドル安に振れるなど急速に先行き不透明感が強まっているため、短期的には前述の10日安値を試す展開が見込まれ、同水準を割り込めば値を崩し、昨年11月15日安値3206円を視野に下値を試す可能性がある。
 来週の予想レンジは先限ベースで3200円〜3400円。

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