東京貴金属見通し=金、堅調推移か

2017/05/26 16:45:45

<金>
 今週の東京金先限は週末利食い売りに軟化したが、概ね堅調に推移した。
 来週は、延期されていたコミー前米連邦捜査局(FBI)長官の議会証言が注目材料。米国で政治リスクが強まりNY金が上昇する可能性がある。トランプ大統領が9日、前長官を解任したのをきっかけに金相場は敏感に反応、上昇した記憶が残っているからだ。週末6月2日には5月の米雇用統計が発表される。6月の米追加利上げは概ね織り込んだ感があり、こちらはいつもより注目度は低い。米政治リスクが材料の中心となる中、堅調を維持しながらの取引となりそう。
 来週の先限予想レンジは4450円〜4580円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。5月19日安値3328円をつけた後は、安全資産として金が上伸した流れになびいた買いが入り、3400円台を回復。NY白金は950ドル台を回復。24日に公開された5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の中で、年内のバランスシート縮小への備えが示唆されたことや、年内の米国利上げペースが緩やかになるとの観測から対主要国通貨でのドル安を手掛かりとした買いにも支えられた。
 来週は、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官の議会証言を控え、米国の政治的混乱が強まるようだと、為替のドル安を手掛かりとした買いが進み、一段高を試す可能性がある。また、その場合の国内市場は5月17日高値3437円を上抜けばチャート上ではダブルボトムを形成し、17日から19日までの下落に対する倍返し(3546円)を試す展開も期待される。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3600円。

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