東京貴金属見通し=金、トレンドは月曜日に

2017/06/02 17:00:08

<金>
 今週の東京金先限は下値で買い支えられ、堅調地合いを維持しながらボックス内で推移した。
 来週は、2日発表の5月の米雇用統計次第の展開か。数値が良好で6月の米利上げに向け下押し要因となった場合、上昇トレンドが反転する切っ掛けになりそう。雇用は好調との事前予想であるため、悪い数値なら波乱となりNY金は急伸するだろう。8日に予定されている英総選挙と前米連邦捜査局(FBI)長官の議会証言も気になるところだが、今週もみ合っただけに米雇用統計が示すであろう方向性は重要と読む。週明け月曜日に示されるトレンドに順張る姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは4430円〜4580円。

<白金>
 今週の東京白金は5月29日高値3444円をつけた後は、週末にかけて下落。また、NY白金も基調を緩め、5月9日から26日にかけての上伸の半値押し(935ドル)水準を割り込む展開となった。
 来週6月8日に英総選挙を控える中で行われた世論調査で、メイ英首相率いる与党・保守党のリードが最大野党・労働党に対して9ポイント差から5ポイント差に縮まっており、与党が過半数の議席を維持できない可能性が浮上。その場合、他党の協力や連立が必要となることで、英国の欧州連合(EU)離脱交渉が難航すると予想され、欧州地域の先行き不透明感が強い。また、トランプ米大統領は1日、地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」から米国が離脱すると表明。環境規制の強化による自動車の排ガス除去装置の触媒としての白金の需要増加観測が後退したことなども圧迫要因となり、目先は弱含みの展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3250円〜3450円。

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