東京貴金属見通し=切っ掛け待ちの金

2017/06/23 17:16:36

<金>
 今週の東京金先限は手掛かり材料難の中、ボックス内で上下し方向性を探った。
 来週も切っ掛け待ちのこう着状態を強いられそう。ドル高を背景にしたNY金の手じまい売りは一巡しており、水準を切り下げる勢いはみられない。国内金も今週後半、下値でしっかりと買い支えられ下振れ懸念は後退している。ただ、積極的に買い進む材料は乏しい。戻り歩調が期待できる形で越週したものの頭は重いだろう。地政学リスクが再燃し、方向性が示される可能性を若干感じさせるため、やや買い方有利の環境なのかもしれない。
 来週の先限予想レンジは4420円〜4530円。

<白金>
 東京白金は先週16日に安値3275円をつけ、7カ月ぶりの安値圏に値を沈めて年初来安値を更新したが、今週は買い戻しに支えられ、週末にかけてもち合う動きとなった。
 パラジウム相場の上伸を眺めた買いに支えられ地合いは底堅い。ただ、白金独自の支援材料に乏しいほか、19日から欧州連合(EU)離脱に向けた英国とEUの交渉が始まったが、英総選挙で与党・保守党が過半数割れとなり政局が混乱する中で交渉が難航することが予想され、欧州地域経済への先行き不透明感が強いため上値も重く、来週は現在の値位置でもち合いながら値固めを試す展開になると考えられる。
 来週の先限予想レンジは3200円〜3400円。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ