東京貴金属見通し=金は戻り歩調継続か

2017/07/21 16:47:42

<金>
 今週の東京金先限は、ドル安を要因にNY金が上昇したことで総じて堅調に推移した。
 来週も確りした動きとなりそう。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、金融政策の出口戦略に前向きな姿勢を示したことでユーロ高が鮮明化しており、ドル安によるNY金高が期待できるからだ。米上院で医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の可決が困難となり、トランプ政権の政策実現性の不透明感が増していることも支援材料。国内外ともに日足チャート上における目先の下値を確認した後の戻りの形は、売り方の投資心理を圧迫していると読む。戻り歩調継続と判断すべきだろう。
 来週の先限予想レンジは4410円〜4560円。

<白金>
 今週の東京白金は3300円から3350円の狭い範囲のレンジ取引に留まった。
 NY白金は、7月11日の年初来安値(891.40ドル)から17日高値(937.40ドル)まで値を戻したが、トランプ米大統領が公約した医療保険制度改革(オバマケア)代替案を巡る思惑から、トランプ政権が掲げる経済政策の実現性に懐疑的な見方が広がり、為替のドル安をみた買いに支援される場面もあったが買い一巡後は伸び悩む動き。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表を26日(日本時間27日午前3時)に控えることも市場の様子見姿勢を強める要因となり、来週はもち合いの展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3200円〜3400円。

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