東京貴金属見通し=金、ボックス圏での動きか

2017/07/28 16:59:31

<金>
 今週の東京金先限はNY金の上昇を反映し堅調に推移した後、週末戻り売りを浴びる形で越週した。
 来週は、戻り一服の展開か。米利上げ観測の後退を要因に、来週もNY金が堅調に推移すると予想できるため、下値は堅いだろう。しかし、28日の国内金の日足チャートはそこそこ長い上ヒゲを伸ばした陰線で引けており、上値が重い水準に達したことを明確に示した。この形では新規で買い仕掛け難い。今年2月からの、先限は4500円台で売っておけば間違いない、との短期弱気筋の姿勢は今回の戻りトレンドでも頭を抑えそうだ。ボックス圏でのもみ合う動きを予想する。
 来週の先限予想レンジは4420円〜4540円。

<白金>
 今週の東京白金は3300円から3350円の狭いレンジ内で推移。NY白金は24日高値943.6ドルをつけ1ヵ月半ぶりの高値圏に浮上したが、その後は値位置を維持できず弱含みの展開となった。
 英政府は26日、2040年からガソリン車やディーゼル車の販売を禁止する方針を正式発表。フランスが今月6日に地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」順守のために行った提案に追随する動きだが、燃料と電気を併用するハイブリッド車(HV)の新車販売禁止も盛り込まれ、燃料電池の触媒に用いる白金の需要も発生しなくなることは、長期的に上値を押える要因になる。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて追加利上げ観測が後退する中、8月4日に米雇用統計の発表を控えて市場の様子見姿勢が強まっており、来週は現在の値位置でのもち合いが継続すると考える。
 来週の予想レンジは先限ベースで3200円〜3400円。

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