東京貴金属見通し=米雇用統計次第の金

2017/08/04 16:53:26

<金>
 今週の東京金先限は方向性乏しく売り買いが交錯し、ボックス圏でもみ合った。
 来週は、4日に発表される7月の米雇用統計次第か。事前予想を大きく上回る数値でなければ、米利上げ観測の後退を反映した堅調推移は継続するとみる。ドル安が導くNY金の上昇は今週もみ合っただけに、上に放れれば節目の1300ドルを試す動きになるだろう。国内金も4500円台での取引か。逆の目が出た場合は、失望売りが膨らみ軟調推移を強いられそう。方向性が示される月曜日の動きに順張る姿勢が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは4430円〜4530円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。直近のレンジを上抜け、4日には高値3419円を記録し、2カ月ぶりの高値圏へと浮上。200日移動平均(同3418.5円)に接する展開となった。また、NY白金は3日高値968ドルをつけ、直近の高値(6月6日高値969.50ドル)を試す動きとなっている。
 7月26日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受け、米追加利上げペースが鈍化するとの観測が広がったことで米長期金利が低下。金利を産まない資産である金が上伸したことになびいた買いが入った。レンジを上放れたことで目先はテクニカル主導の買いに上値を試す展開が見込まれ、前述の200日移動平均を上抜けば一段高が期待される。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3500円。

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