東京貴金属見通し=金、上値を試す展開か

2017/08/25 16:57:55

<金>
 今週の東京金先限はボックス内で推移したものの、総じて強地合いを維持しながらの取引となった。
 来週は、上値を試す堅調な動きが期待できる。トランプ米大統領のメキシコの壁建設問題などの強気発言で9月に再開される米議会は、予算案や債務上限問題において議論がまとまらない可能性が高まっている。早くも政府機関の閉鎖を懸念する声もあり、米株安・ドル安を背景にゴールドは買いが集まる流れとなりそう。4500円を下回るとすぐに買い支えられた国内金の日足チャートも悪くない形を形成しつつある。切っ掛け次第で上値を試す展開になると読む。
 来週の先限予想レンジは4490円〜4600円。 

<白金>
 今週の東京白金は上下動。200日移動平均線(25日時点3430円)を挟んだ水準でのもち合いとなった。
 英仏のエンジンを動力とする車を2040年までに段階的に禁止する計画に対し、ドイツのメルケル首相は14日、雑誌のインタビューで、禁止措置を導入する具体的な年への言及は避けたものの、最終的には欧州域内の各国に追随してディーゼル車を禁止しなければならないとの考えを示しており、ガソリン車やディーゼル車といったエンジン車への規制強化の流れが自動車の排ガス除去装置の触媒需要が減少するとの懸念を強め、長期的には相場の上値を圧迫している。
 ただ、環境規制の強化は短期的には自動車に用いる触媒の量を増やし、白金やパラジウムの需要を強める要因になる。来週は現在の水準でもち合いながら、値固めを試す展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3350円〜3600円。

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