東京貴金属見通し=急ピッチで上げ過ぎた金

2017/09/01 17:15:13

<金>
 今週の東京金先限は、米利上げ観測の後退と北朝鮮の地政学リスクの高まりを背景にNY金が上昇したため、水準を大きく切り上げて越週した。
 来週は売り有利の展開となりそう。相対力指数が80Pを超え異常な数値を示しているため、テクニカル売りが膨らみ一時的に急落する局面があると読む。現水準からの新規買いは高値掴みの玉になる可能性が高い、むしろ売り仕掛けて短期で結果を残すことを思案すべきだろう。現在の金市場の外部環境では、調整なき相場展開と呼ぶまでには至っていないのだから。
 来週の先限予想レンジは4500円〜4700円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。北朝鮮情勢を巡る地政学的リスクの高まりや米国の債務不履行(デフォルト)懸念などを材料とした金相場の上伸になびいた買いが入り、1日に高値3526円をつけ、3月17日(高値3534円)以来、5カ月半ぶりの高値圏に浮上。同水準を上抜けば、年初来高値(3月2日高値3742円)も視野に上値を試す展開になる可能性がある。
 また、NY白金も上伸し、8月29日には5カ月半ぶりに1000ドルの大台を回復する場面もあった。北朝鮮が9月9日の建国記念日を控えて挑発行動を繰り返すのではないかとの懸念が燻り、投資家の間で地政学的リスクに対する警戒感が根強いことから、来週も堅調推移が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3400円〜3750円。

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