東京貴金属見通し=売り方有利の金

2017/09/22 16:51:47

<金>
 今週の東京金先限は、年内の米追加利上げ観測が強まりNY金が下落したため、水準を切り下げる形で越週した。
 来週は、利上げにタカ派的だった今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けNY金の地合いが悪化したため、軟調推移を強いられそう。ハト派的の予想も少なくなかっただけに、利上げにタカ派的な姿勢が示されたFOMCショックは容易に収まらないだろう。国内金の日足チャートの悪化も、テクニカル売りを誘う要因になるとみる。ダフル・トップを形成し、高値を掴んだ買い方の投げを誘うような売り仕掛けを警戒すべき様相か。地政学リスクが再燃しない限り、この流れは止まらないだろう。売り方有利の一週間になると読む。
 来週の先限予想レンジは4560円〜4700円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。週明け19日に下落して200日移動平均(19日時点3449円)を割り込んだ後は、追随の売りに下げ足を速める展開となった。
 中国工業情報省は、ガソリン車の生産・販売を禁止する検討に入ったことを明らかにしていたが、中国国営メディアが18日、北京市当局が2019年9月21日から、欧州の自動車排出ガス規制「ユーロ3」の基準に相当する中国の自動車排ガス規制の第3段階「国3標準」のディーゼルトラックを全面禁止する計画を発表。世界最大の自動車市場である中国の政府が予想よりも早く、大手メーカーの生産・販売台数のうち、一定比率を新エネルギー車とすることを義務付ける厳しい新規制を打ち出す可能性が高まった。また、米国の12月利上げ観測を背景とした金相場の下落になびいた売りにも圧迫され、目先は100日移動平均(22日時点で3386.6円)に下支えられながらも弱含みの展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3500円。

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