東京貴金属見通し=金は新たなトレンドが始まる

2017/10/06 16:59:10

<金>
 今週の東京金先限は、ドル高・ユーロ安に伴う割高感などからNY金が下落したため、水準を切り下げた後、安値圏でもみ合った。
 来週は、連休明けの火曜日に示されるトレンドに順張る姿勢が得策だろう。米景気の好調が確認されドルが強含んでいるようなら、ゴールドの戻りは期待できない。売り方有利の状況継続は必至か。3連休と米雇用統計を前に、今週はポジション調整が進んだことから、火曜の取引は新たなトレンドの始まりと読む。底堅く始まれば、買い戻される一週間に。
 来週の先限予想レンジは4500円〜4700円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。先限は週明け2日に下落した後は、為替の円安傾向をみた買いやテクニカルの買いが入り、3300円の節目を前にもち合う展開となった。
 中国政府が9月28日に自動車メーカーに一定比率以上のエコカー生産、販売を義務付ける厳しい新規制を発表したことで、需給見通しが弱気に傾いており上値が重い。ただ、東京パラジウムとの価格差は2日に終値ベースで26円まで縮小。NY市場では先月末27日にパラジウムが白金の価格を2001年8月以来16年ぶりに上回ったが、その後はパラジウム価格に支えられる格好でNY白金は底堅く推移している。また、大型ハリケーンの被害に見舞われた米国南部での復旧が進み、自動車の買い替え需要が高まっていることにも下支えられ、目先は値固めを試す展開になると予想する。
 来週の予想レンジは先限ベースで3250円〜3400円。

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