東京貴金属見通し=上放れる気配の金

2017/10/20 16:56:49

<金>
 今週の東京金先限はボックス内で上下し、いって来いでの越週。
 来週は米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事が注目材料。トランプ米大統領が今月中に指名するとみられており、過去の人事からして最も自分好みの人物を選ぶことになりそう。共和党寄りで利上げには慎重な人物を。たぶんパウエルFRB理事だろう。決定と同時にドルは弱含み、取引時間中のニューヨーク金先物は跳ね上がると読む。翌日の国内金も円高を嫌気しながらも上放れることに。買い方有利の一週間か。
 来週の先限予想レンジは4600円〜4800円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。調整主導の動きの中、17日高値3412円を付け、一時は100日移動平均(17日時点、3383.8円)を上回った。しかし、値位置を維持できずに急反落した後は、3日から17日までの上伸に対する半値押し(3357.5円)の値位置でもち合う展開となった。
 欧州でのディーゼル自動車の販売シェア低下や中国での電気自動車(EV)シフトなどを背景とした需要減少見通しが相場を下押している。来週は、米国の12月追加利上げ観測や米税制改革前進への期待感などが強まるようだと、金相場の下落につれ安し、白金も弱含む可能性がある。ただ、安値は買い拾われるとみられ、目先は現在の水準でもち合いながら値位置を探る展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3450円。

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