東京貴金属見通し=新たなトレンドが始まった金

2017/11/02 17:08:11

<金>
 今週の東京金先限は、NY金安を背景に軟調に推移した後、1日の引け際から地合いを引き締め反転、水準を切り上げて越週した。
 来週は、FRBの次期議長人事と米雇用統計をこなしたNY市場を受けた後の連休明けスタートとなる。余程のことがない限り、1日の引け際から始まった新たな上昇トレンドは継続すると読む。日足チャート上では、上向いてから日が浅く上げ余地は十分残っている形。新FRB議長は、利上げに対しハト派的とされるパウエル氏であろう。売り方の失望が踏み上げ相場へと導く展開も視野に入れるべきか。新規買いでの対処が得策。
 来週の先限予想レンジは4600円〜4750円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事を巡る思惑や、スペイン・カタルーニャ自治州の独立宣言などを手掛かりとした、外国為替市場の円安・ドル高を眺めて堅調推移。もち合いを上放れる格好で11月1日に急伸した後は、テクニカル主導に売り方の手じまい買いなどが入り値を伸ばす展開となった。
 中国が党大会で環境対策などに軸足を移す方針を表明したことや、世界的に環境規制強化の動きが広がる中、ガソリン車の排ガス除去装置に多く用いられるパラジウム価格が上伸したことにつれて、白金価格も上伸しており、目先は堅調推移が見込まれている。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3600円。

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