NY金は上伸、ドル安を背景に

2017/11/10 8:37:55

今朝のNY金は1280ドル台で推移。トランプ政権が公約に掲げる税制改革について、焦点となる法人減税を巡る上下両院の調整が難航する可能性があることから実現性に懐疑的な見方が広がり、対ユーロでのドル安が進行。ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸しました。
中立機関の米議会予算局(CBO)は8日、下院が公表した税制改革案の減税を実施した場合、2027年度までの10年間の財政赤字が計1兆6720億ドル増えるとの試算を発表。議会は先に減税によって生じる赤字幅を1兆5000億ドルまでとすることを決定しており減税規模の縮小か、税収確保が必要になる可能性がある。しかし、米メディア報道によると、上院の税制改革案では法人減税の実施時期が2019年と、下院案より1年後ずれる内容。法人減税を巡り、上下両院の法案で大きな違いがあることから、法案一本化に向けた調整が難航するとの見方から、米税制改革の実現性に懐疑的な見方が広がったことで、投資家のリスク選好姿勢が後退。外国為替市場では対主要国通貨でのドル売りが進行、また米株価が下落したことで、金は安全資産としての買いも入り上伸しました。

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