東京貴金属見通し=金は買い方有利か

2017/11/10 17:07:49

<金>
 今週の東京金先限は、ボックス内での推移となったが下値で買い支えられ概ね堅調に推移した。
 来週はトランプ政権が目指す税制改革の実現性に対する懸念や、サウジアラビアの政情不安を背景に買い方有利の取引か。特にサウジ情勢をめぐり原油が強含んでおり、切っ掛け次第では上放れる展開が期待できる。心理的な上値抵抗線である節目の4700円を突破すれば踏み上げ相場の流れに。今週下値で買い拾われた動きは、その前段階であったと読む。切っ掛け次第で買いが集まる様相と判断すべきだ。
 来週の先限予想レンジは4600円〜4770円。

<白金>
 今週の東京白金は概ね堅調。金の上伸になびいた買いや為替の円安をみた買いに支えられ、3400円を挟んだ水準でもち合う展開となった。
 環境規制の強化により各国でガソリン車やディーゼル車の使用を厳しく規制し始めたことで、電気自動車(EV)需要が今後増えると共に、排ガス除去装置の触媒に用いられる白金の需要が減少するとの見方が相場を圧迫していたが、中国当局が大気汚染が悪化する冬季に、工業生産の圧縮に向けた措置を加速。EVにも用いられる銅やニッケルの需要が後退する一方、過度に売られていた白金やパラジウムなどは買い戻される動きとなった。しかし、200日移動平均(10日時点3432円)が上値抵抗線となり上げ幅は限られ、目先は現在の水準でもち合いながら、値固めを試す展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3500円。

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