東京貴金属見通し=切っ掛け待ちの金

2017/11/17 16:55:49

<金>
 今週の東京金先限は、為替の円高を嫌気した売りなどにより、やや水準を切り下げて越週した。
 来週は米税制改革をめぐる不透明感を背景に下値は堅いものの、12月の米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利引き上げを意識し頭も重く、ボックス内での取引を強いられそう。ただ、税制と金利政策の材料は既に手垢の付いた材料であるため、新鮮な刺激材料が出現した場合は方向性を明確に示すことに。切っ掛けを見逃さない姿勢が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは4580円〜4700円。

<白金>
 今週の東京白金は週末にかけて弱含み、100日移動平均線(17日時点3389円)を挟んだ値位置で推移した。
 環境規制の強化により各国でガソリン車やディーゼル車の使用を規制する方針が示され、自動車の排ガス除去装置の触媒用需要の後退見通しが強まっていることから上値は重い。ただ、世界第3位の白金生産国のジンバブエで15日、軍部が国営放送局を占拠すると共にムガベ大統領を拘束する事実上のクーデターが発生し、経済への影響は不透明だが、同国からの供給減少懸念が強まれば相場にとっては支援材料。来週23日の日本は祝日、米国が感謝祭の祝日であることが市場の様子見姿勢を強めているが、目先は需給環境を睨みながら底堅く推移すると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3500円。

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