東京貴金属見通し=買い拾う局面の金

2017/11/24 16:52:17

<金>
 今週の東京金先限は買い材料難の中、テクニカル売りに下押し水準を切り下げた。
 来週は28日に開かれる米上院のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)次期議長に対する承認公聴会が注目材料。今週公表された11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がハト派的であったことでドルが急落しNY金は動意付く気配を窺わせており、次期議長の金利政策における発言は相場を大きく動かす要因となるであろう。タカ派的発言はないと読む。水準を切り下げた国内金は下値を買い拾う姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは4580円〜4700円。

<白金>
 今週の東京白金は上下動。世界第3位の白金生産国ジンバブエで15日未明に発生した軍部による実質的なクーデターを受け国単位の供給障害への懸念が強まったことや、金の上伸になびいた買いが入り、NY白金は17日高値957.5ドル、東京白金は20日に高値3434円をつけ、共に200日移動平均線の水準を上回ったが、その後は値位置を維持できずに急反落。23日の感謝祭を前に11月が決算月となるファンドの利益確定の売りが入ったと見られる。
 ただ、白金生産団体ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)が21日公表した四半期リポートでは、2018年は供給不足が大幅に拡大すると予想されるなど、需給ひっ迫見通しの強まりを背景に安値からは買い戻されており、来週は底堅い値動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3450円。

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