東京貴金属見通し=金は買い場到来か

2017/12/08 17:03:04

<金>
 今週の東京金先限は、ドル高・米株高を材料にNY金が下落したため、水準を切り下げて越週した。
 来週は、NY金の1250ドル割れ水準は下げ過ぎとの見方から、買い戻される展開となりそう。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したため、中東の地政学リスクが高まりを見せていることも買い戻しを誘う要因に。12、13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは既に織り込み済み。弱気になる必要はないだろう。国内金は今週の下落で投げ売りは一巡したと判断し、買い仕込む姿勢が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは4500円〜4620円。

<白金>
 今週の東京白金は急落。世界の白金生産量の約7割を占める南アフリカ共和国の通貨ランドの下落や、欧州での排ガス除去装置の触媒に白金を用いる割合の高いディーゼル車の普及率の減少傾向が続くとの見通しなどを受け、11月30日高値3421円から12月8日安値3248円まで、約170円幅の下落となり、年初来安値を更新。チャート上では2017年11月15日安値3206円をうかがうと共に、同水準を割り込めば17年10月24日安値3091円も視野に入る。
 来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが実施されることがほぼ確実視されていることや、米税制改革法案を巡る先行き不透明感の強さも相場を下押す要因。イベント通過後は短期的に買い戻される可能性もあるが、目先は下値を試す展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3150円〜3350円。

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