東京貴金属見通し=金は買い仕込む局面か

2017/12/15 16:52:52

<金>
 今週の東京金先限は下値で買い支えられたものの、上値は重く安値圏でもみ合った。
 来週は、米国の利上げを無難にこなし悪材料が出尽くしたことから、戻り歩調で推移しそう。米経済指標は良好でNYダウが堅調となり、安全資産とされるゴールドの投資妙味は薄れているが、日足チャート上ではきっかけ次第で買い戻される水準まで調整を入れた形。テクニカルな買い戻しだけで底打ちムードとなると判断し、買い仕込む姿勢が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは4500円〜4620円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ見通しや来年度の利上げペースの上昇観測などを背景とした売りに押されて下落した後は、米FOMC参加者による2018年度の経済・金利見通しで前回9月時点と同じ「年3回」の予想が維持され、米追加利上げペースの加速見通しが後退し、対主要国通貨でのドル安が進行したことで、一時買い戻される場面もあったが、週末には再度値を崩し、年初来安値を更新した。
 白金主要生産国の南アフリカ共和国の通貨ランドの下落や、欧州地域でのディーゼル車の販売台数の減少見通しなども圧迫要因。来週は16年10月24日安値3091円を視野に引き続き下値を試す展開になると予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで3100円〜3300円。

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