東京貴金属見通し=金は押し目買い

2017/12/22 17:14:23

<金>
 今週の東京金先限は総じて買い戻し先行で推移し、水準を切り上げた。
 来週は、安値で買い仕込んだ利食い売りをこなしながら、もう一段の戻り高値を試す取引となりそう。クリスマス休暇明けで市場参加者が少なく、金独自の目新しい買い材料が不足し買い安心感はなさそうだが、戻り始めて2週間目、頭重いなどと弱気になるには時期尚早だろう。テクニカルな買い戻しだけでも堅調地合いは維持する展開に。NY金は昨年12月の米利上げ後に上昇しており、今年もこのパターンを信じてみるのもおもしろい。現にその流れが造り出されようとしているのだから。押し目買い姿勢で対処すべき局面と読む。
 来週の先限予想レンジは4550円〜4700円。

<白金>
 今週の東京白金は堅調。世界最大の白金生産国の南アフリカ共和国では与党アフリカ民族会議(ANC)の総裁選が行われ、新党首に副大統領のラマポーザ氏が選出された。同氏は市場の評価が高く、期待感から同国通貨ランドが対ドルで上伸し9カ月ぶりの高値をつけたことからドル建ての生産コストが上昇するとの見方を背景に値ごろ買いが入り、15日安値3182円で目先の底を打ち急反発し、21日高値3366円まで値を戻した。
 ただ、ランド高が一服したことや自動車の排ガス触媒需要の減少見通しなどが上値を押え、100日移動平均線(21日時点3388.74円)に届かず戻り高値は売られる展開。来週は現在の値位置での値固めを試す展開が見込まれる。また、直近の急騰に対する3分の1押しとなる3305円の下値支持を割り込めば一段安となる可能性もある。
 来週の予想レンジは先限ベースで3200円〜3400円。

 来週は年末年始により休載とし、次回配信は1月5日(金)とさせていただきます。

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