東京貴金属見通し=金、売り仕掛ける局面に

2018/01/05 16:54:01

<金>
 今週の東京金先限は、ユーロ高などを背景にNY金が水準を切り上げたため、続伸歩調を維持して越週した。
 来週は、利食い売りが膨らむ展開となりそう。弱気材料はテクニカル要因とユーロ高が節目の1ドル=1.20台まで進行したため一服感が強まりそうなこと。日足チャート上では押し目を入れずやや異様な角度で上昇したことを示しており、修正間近の様相。正常な相場であるなら、買い方は利食い局面と判断すべき。イランでのデモ拡大はやや意外であったが、現在の国際情勢は異常事態ではない。売り仕掛けるのもおもしろいだろう。
 来週の先限予想レンジは4650円〜4850円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。NY白金が、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げペースが市場の想定していた程は急なものにはならないとの見方から、売り方ファンド筋の手じまい買いが入ったことや、欧州圏経済への楽観的な見方が強まったことを手掛かりとした対ユーロでのドル安進行を背景とした割安感からの買いなどを支援材料に急伸し、4日時点で17年9月18日(高値972.1ドル)以来、約3カ月半ぶりの高値971.5ドルを記録。
 東京白金も値位置を切り上げ、3500円の節目を試す展開。同水準を上抜けば、17年10月5日高値3576円を試すことも期待される。ただ、高値警戒感から上値も重く、同水準の突破に失敗すれば上昇分の値を消す可能性もあり、来週は荒い値動きの中、値位置を探る展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3600円。

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