東京貴金属見通し=金は調整色強める取引か

2018/01/26 17:30:49

<金>
 今週の東京金先限はユーロ高を要因にNY金が上伸したため堅調推移となったものの、上放れることなくボックス内で越週した。
 来週は調整色の強い取引となりそう。ムニューシン米財務長官のドル安容認発言をトランプ大統領が否定したことで為替は乱高下し、ユーロ・ドルは25日の日足チャート上で長い上ヒゲを伸ばした。この形はユーロ高が一服し、連れて上昇基調のNY金は頭重く推移することを示唆している。国内金はユーロの調整がどの程度で落ち着くかを窺いながら、現在の三角もち合いを徐々に狭めることになりそう。ただ、相対力指数においてNY金が上値警戒レベルにある。利食い売りが膨らむ局面を想定しておくべきかもしれない。
 来週の先限予想レンジは4670円〜4770円。

<白金>
 今週の東京白金は堅調。週明けに値を伸ばし1月23日高値3618円をつけ、約1年9カ月ぶりに3600円台を回復した。その後は、達成感からの手じまい売りや為替の円高をみた売りが入り急落したが安値からは買い戻された。NY白金は対主要国通貨でのドル安を手掛かりに値位置を切り上げ、2017年2月27日高値1047.8ドルの水準を試す展開となった。
 また、自動車触媒需要が堅調な一方で、パラジウム価格の高騰により、合理的な対応として割安な白金がパラジウムの代用となる可能性があるとの思惑や、世界最大の白金生産国である南アフリカ共和国の通貨ランドの対ドル相場が上昇し、24日には2015年5月以来約2年8カ月ぶりに1ドル=11ランド台を付けたことにも支えられ、来週は堅調推移が見込まれている。
 来週の予想レンジは先限ベースで3500円〜3700円。

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