東京貴金属見通し=金は押し目買い有利か

2018/02/02 16:51:31

<金>
 今週の東京金先限は利食い売りなどによりやや深く下押した後、押し目買いがみられ地合いを回復させて越週した。
 来週は為替が再び不安定な動きとなっているため、国内外ともに値動きの荒い取引が予想されるが、今週のようにユーロの堅調を背景に下値では買い拾われ、上値ではテクニカルな戻り売りが入りボックス圏を脱することはないと読む。ただ先月30日の急落後、直ぐに切り返した動きは下値が確りしていることを示唆している。安い日に買い仕込む、押し目買い姿勢が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは4670円〜4790円

<白金>
 今週の東京白金は上下動。週明け29日に下落して一時31日安値3457円をつけたが、海外高やパラジウムとの価格差を意識した買いなどに支えられ、3500円台を回復。また、NY市場は概ね1トロイオンス=1000ドル台で底堅く推移している。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表された声明ではインフレ見通しが引き上げられ、市場では円売り・ドル買いの地合いは強まったが、欧州経済の先行き見通しの改善や欧州中央銀行(ECB)による早期の金融政策正常化観測からユーロ買い・ドル売り圧力も強く、為替が東京白金へ与える影響はほぼ相殺され、3600円からの上値は重い。
 目先は現在の値位置でもち合いながら値固めを試す展開になると予想されるが、値固めに失敗すれば100日移動平均線の通る3400円近くまで値位置を切り下げる可能性があることには注意したい。
 来週の予想レンジは先限ベースで3400円〜3650円。

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