東京貴金属見通し=金、安値で買い仕込むべき局面

2018/02/23 16:46:23

<金>
 今週の東京金先限は、米利上げ観測を背景にしたドル高を受けNY金が下落したため、概ね軟調推移を強いられた。
 来週は28日と3月1日に議会証言を行うパウエル新FRB議長の発言が注目材料。市場に大きな影響を与える発言は控えられ、利上げを加速させる内容を期待する売り方の買い戻しが膨らむ展開になると読む。日足チャート上は安値圏の下限に位置し下げ過ぎた観があり、切っ掛け次第で反転相場が始まりそう。安値で買い仕込むべき局面と判断すべきだ。
 来週の先限予想レンジは4500円〜4650円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。週明けに上伸し、21日は高値3480円をつけたが、金相場の下落になびいた売りが入り、週末にかけ軟化した。
 21日に公表された1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は2018年の米国のインフレ見通しを背景に米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に数回の追加利上げを行うとの観測を強める内容となったことでドル高が進行。ドル建てNY白金は割高感からの売りに上値を押えられた。世界最大の白金生産国、南アフリカ共和国の通貨ランドが対ドルで上伸していることや、為替の円高が一服したことで目先の下げ幅は限られ、13日安値3331円の水準では下げ止まるとみられる。ただ、積極的に上値を追う材料にも欠けるため、来週は現在の値位置でもち合いながら値固めを試す展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3550円。

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