東京貴金属見通し=金、買い戻される展開か

2018/03/02 17:22:24

<金>
 今週の東京金先限は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル新議長による議会証言がタカ派的な内容だったことから、利上げペース加速への警戒感が強まり下落した。
 来週は投げ売りが一巡し買い戻し優勢の取引となりそう。日足チャート上ではパウエル発言を受け売られ過ぎの観があり、相対力指数・14日は下値警戒水準の30Pを割り込んでいる。NY金も節目の1300ドルを意識し抵抗を示すと考えられるため、もう一段下振れることはないだろう。後々、国内金の4500円割れ水準は、絶好の買い拾い場だったと振り返る日が来ると読む。
 来週の先限予想レンジは4430円〜4550円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。パウエル米FRB議長が2月27日の議会証言で、米国の大型減税や政府支出拡大にもかかわらず、利上げを継続すべきだとの考えを示したことで、米国の追加利上げペースが、これまで想定されていた年3回から、年4回へ加速するとの観測が強まり、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY白金が割高感からの売りを浴びて下落した流れを映し、東京白金は下落した。
 また、トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムへの新たな関税措置を表明したことに対し、欧韓の自動車メーカーなどで構成する米業界団体グローバル・オートメーカーズは1日、「米国の自動車産業を害する」と反対の立場を明らかにするなど、貿易摩擦の深刻化や景気回復の鈍化への懸念が強まっており、目先は下値を試す展開が見込まれる。また、昨年12月15日安値3182円を割り込むようだと一段安になる可能性もある。
 来週の予想レンジは先限ベースで3200円〜3400円。

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