東京貴金属見通し=金は買い方有利か

2018/03/23 16:57:45

<金>
 今週の東京金先限は、対ユーロでのドル高を要因にNY金が下落したため下振れて始まった後、買い戻しがみられ安値圏から外れて越週した。
 来週は買い方有利で推移しそう。今週米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースの加速を見送り、今後米中貿易摩擦の激化が予想されることで、ゴールドの地合いは引き締まりつつあるからだ。3月に入り4500円割れ水準で2度買い拾われ急反発した動きは、下値が固まっていることを窺わせる。戻り歩調で水準を切り上げる1週間になると読む。
 来週の先限予想レンジは4480円〜4600円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた調整の売りが入り下落した後は、21日に公表された米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利上げ想定回数が年3回に据え置かれたことで、安値からは買い戻された。しかし、トランプ米大統領が22日、中国の知的財産権侵害に対する貿易制裁の発動を決定すると、中国商務省は23日、米国産豚肉などに高関税を適用する対米報復措置を発表。米中間の「貿易戦争」勃発への懸念を背景に、円高・ドル安が進行。東京白金は円高をみた売りに押され、週末に下落した。
 短期的には17年12月15日安値3182円が下値目処となるが、同水準を割り込めば16年10月24日安値3091円が視野に入る。来週の予想レンジは先限ベースで3150円〜3350円。

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