東京貴金属見通し=金、米雇用統計次第か

2018/04/06 16:48:32

<金>
 今週の東京金先限は、米中間の貿易摩擦激化などを背景にNY金が反発したため、概ね堅調に推移した。
 来週は、6日に発表される3月の米雇用統計次第か。非農業部門就業者数の市場予想は19万3000人増と、2月の31万3000人増を下回る見込み。増加幅が20万人前後なら、米国の景気に対する堅調な見方は変わらないだろう。その場合は、現在のボックス相場をもう1週強いられる取引か。20万人を大きく下回るようだと米国の利上げペースが後退するとの見方から、ゴールドは上放れると読む。米中の貿易摩擦で地合いが引き締まっていることで、一段高となった後も強含みを続けるであろう。週明け月曜日の寄り付きに示されるトレンドに順張る姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは4480円〜4680円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。米中の「貿易戦争」勃発により工業用需要が減少するとの懸念を背景とした売りに圧迫され、週末にかけて軟調に推移。6日には期先2月限が安値3143円をつけ年初来安値を更新、約1年5ヶ月ぶりの安値圏に値を沈めた。
 また、米商務省が5日発表した2月の貿易統計によると、モノとサービスを合わせた貿易赤字は、2008年10月以来9年4カ月ぶりの高水準。11月に中間選挙を迎えるトランプ米政権が中国への強硬姿勢を堅持する可能性が依然として高いため積極的な買いは手控えられ、来週は2016年1月21日安値3045円を視野に下値を試す展開になると予想する。
 来週の予想レンジは先限ベースで3050円〜3300円。

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