東京貴金属見通し=金、方向性を探る展開か

2018/04/27 16:59:11

<金>
 今週の東京金先限は往って来いの動きとなり、ボックス圏を脱することはなかった。
 来週は方向性を探る展開か。米金利高を受けドルが主要通貨に対して上昇しており、金利が付かないゴールドの魅力は低下傾向。ただ、イラン核合意をめぐるトランプ米大統領の出方に関する報道が連日新聞を賑わしていることで、地政学リスクが容易に下振れない状況を作り出し下値を支えている。最近の金融市場は米金利に敏感になっているため、5月1〜2日に連邦公開市場委員会(FOMC)、4日の米雇用統計あたりが、方向性を決めることになるのかもしれない。
 来週の先限予想レンジは4550円〜4690円。

<白金>
 今週の東京白金は一時値を戻す場面もあったが、週末にかけて下落。NY白金が26日安値907.8ドルをつけて年初来安値を更新したことや、パラジウムの需給ひっ迫懸念が後退したことなどに圧迫された。
 米国の対ロシア追加制裁の対象となっている大手ルサールから供給を受けている米国の企業に対して、米財務省は対応期限を延期すると発表。契約の見直しにより急激な需給環境の変化は避けられるとの見方が強まったことから、パラジウムが下落し、姉妹金属である白金もそれに連れる格好で下落。
 また、来週は国内市場が大型連休を迎えるため海外市場に振られやすく、為替の円安に支えられているものの、4月6日安値3143円を下抜けば、16年1月21日安値3045円を試す急落も視野に入る点には警戒が必要となる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3050円〜3350円。

 来週はゴールデンウィークの連休により休載とし、次回配信は5月11日(金)とさせていただきます。

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