東京貴金属見通し=金は軟調推移か

2018/05/18 17:24:17

<金>
 今週の東京金先限は、ドル高を材料にNY金が下落したことで、水準を切り下げる展開となった。
 来週は、最近のドル高要因となっている10年物米国債利回りが3%超で高止まりしそうな様相であるため、売り方有利とみる。今週地政学リスクなどを背景に原油は買いが入り高値を更新したものの、金には入らないことを確認した動きも買い方を失望させ市場ムードを悪化させた。ドルの一段高が、金の投げ売りを誘う地合いにあることを警戒すべき局面なのかもしれない。
 来週の先限予想レンジは4500円〜4620円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。週明けに上伸し5月15日高値3273円をつけたが、NY白金の下落を映した売りが優勢となり、値位置を維持できずに急反落。
 NY白金は、良好な米経済指標を受けた米長期金利の上伸を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利上げペースの加速観測が強まったことや、米中貿易摩擦への懸念が後退し、対主要国通貨でのドル高が進行し、割高感からの売りが入ったことで17日には1トロイオンス=883.6ドルと年初来安値を更新した。また、英国の貴金属大手ジョンソン・マッセイ(JM)社が14日に発表した需給見通しでは、2018年の白金供給過剰量が前年の3.1トンから9.8トンに拡大するとの緩和見通しが示されたことも圧迫要因となり、来週は下値を試す展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3050円〜3300円。

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