東京貴金属見通し=金は買い戻される展開か

2018/05/25 17:28:37

<金>
 今週の東京金先限は、ドル高・ユーロ安などを材料にNY金が下落したため売り方有利で推移した後、米朝首脳会談の中止の報を受け地合いを引き締めて越週した。
 来週は買い戻し主導で堅調推移か。米朝首脳会談の中止と悪材料を織り込みユーロ安が一服しそうなことで、悪化していた市場ムードは回復すると読む。ただ、トレンドの本格反転には新たな強材料が必要。水準をやや戻す程度での戻り歩調だろう。
 来週の先限予想レンジは4530円〜4650円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。週明け21日に安値3160円をつけた後は、中国政府が22日、最大25%の自動車輸入関税を7月1日付で15%に引き下げると発表し、中国による対米貿易摩擦の解消に向けた動きなどが好感され、同国内での自動車販売台数の減少懸念が後退したことで、自動車の排ガス除去装置に用いられる白金とパラジウムは上伸。
 東京白金は23日高値3256円まで値を戻したが、トランプ米政権は23日、自動車・同部品の輸入が安全保障に及ぼす影響について調査を開始すると発表。世界的な貿易摩擦に対する警戒感が台頭したことや、為替の円高・ドル安が進行したことで、東京白金は値位置を維持できずに下落した。目先は、米中の貿易交渉の行方や為替動向を手掛かりにもち合いながら、値位置を探る展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3100円〜3300円。

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