ニューヨーク貴金属市況=金は大幅反落、年初来安値を更新

2018/06/16 6:00:00

 週末15日のニューヨーク貴金属市場は、軒並み急落。
 NY金は大幅反落。トランプ米政権は本日、中国の知的財産権侵害を理由とした貿易制裁の対象とする品目の最終案を公表。中国製品1102品目に対し25%の関税(総額500億ドル)を課し、来月6日から段階的に実施する方針とした。これに対し、中国も同規模の追加関税で報復すると表明したため、二大経済大国による貿易戦争突入への懸念が一気に高まる格好。これが世界有数の金消費国である中国の需要低下を招くとの見方につながったことから売り物が殺到。1300ドル台を維持できなかったことで投機筋らによるロングポジションの手仕舞い売りも多く見受けられたため、先月21日安値1281.20ドルを下抜いて年初来安値を更新。昨年12月下旬以来の安値圏となる1270ドル台まで大きく値を崩した。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース加速観測が広がっていることも、金利の付かない金の下げ足を強めた模様。市場関係者は「これまでは米中貿易摩擦に対して投資家はリスク回避姿勢を強めていたことで安全資産とされる金の魅力を高めていたが、本日の動きはこうしたものとは真逆であり、中国の金需要見通しへの不安が安全資産としての金の魅力を上回る形となってしまったようだ」と指摘した。

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