東京貴金属見通し=切っ掛け待ちの金

2018/06/22 17:11:00

<金>
 今週の東京金先限は、ドルの堅調推移を要因にNY金が下落したため、5営業日続落して越週した。
 来週はテクニカル面でドル高が一服しそうなことからドル建て金が下げ止まり、買い戻される局面がありそう。5営業日続落による今週の下げ幅が大きかっただけに、反発の切っ掛けを待つ状況になるとみる。ただ地合いが軟化していることで、新たなドル高要因の出現には要警戒だ。先限の4500円割れ水準は、中長期的には買い方有利であることを日足チャートで確認しながら、買い拾う姿勢での対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは4430円〜4550円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。週末にかけて値位置を切り下げ、22日安値3042円をつけ年初来安値を更新すると共に、2009年2月12日(安値3041円)以来、約9年4ヶ月ぶりの安値圏に値を沈めた。
 トランプ米政権が15日、総額500億ドルの中国製品に追加関税を課すと発表したことに対し、中国も同規模の関税で報復すると表明。その後、トランプ米大統領が中国から輸入する2000億ドル相当の製品に対し、10%の関税を課す新たな貿易制裁措置を検討する方針を表明したことで、米国と中国の「貿易戦争」への懸念が強まると共に、世界の経済成長への懸念が強まり、工業用需要の割合の高い白金は売られる展開となった。前述の09年2月12日安値が下値支持となるが、同水準を割り込むとテクニカル主導の売りに値を崩し、3000円の大台割れを試す可能性もありそうだ。
 来週の予想レンジは先限ベースで3000円〜3200円。

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