東京貴金属見通し=金は買い方有利か

2018/07/06 16:50:45

<金>
 今週の東京金先限は、弱気売りに下値を切り下げた後、買い戻しが膨らみ地合いを回復させての越週となった。
 来週は、今週の下落により目先の底値を確認した日足チャート上の形が好感され、テクニカル買い主導で堅調に推移しそう。為替市場におけるユーロの回復基調が、ドル建て金の買い材料になりそうな市場ムードも支援材料に。6月からの下落幅が大きかったたけに、相応の戻りが期待できると判断すべき状況だろう。買い方有利の一週間になると読む。
 来週の先限予想レンジは4410円〜4560円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。3日には安値2844円をつけ、年初来安値を更新すると共に、2009年2月6日(安値2822円)以来、約9年5カ月ぶりの安値をつける展開となった。NY白金は3日に1トロイオンス=800.70ドルの年初来安値を記録し、2008年12月8日(安値790.2ドル)以来、9年8ヶ月ぶりの安値圏に値を沈めた。
 米国と中国、米国と欧州連合(EU)との間での貿易摩擦懸念や、対主要国通貨でのドル高などが圧迫要因。また、米中両国が6日25%の追加関税を互いに発動し、制裁と報復を繰り返す「貿易戦争」に入り、自動車業界が標的とされたことで、自動車の排ガス除去装置の触媒に用いられる白金やパラジウムは、自動車販売台数の減少懸念に上値を抑えられる展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3200円。

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