東京貴金属見通し=金は戻り歩調継続か

2018/07/13 17:13:17

<金>
 今週の東京金先限は、為替の円安などを支援要因に買い戻し先行で推移し、水準を切り上げて越週した。
 来週も戻り歩調で取引されそう。ドル高によりNY金相場の頭は重いものの、不確実性の高まる米中通商問題と新興国通貨安による不安感が、投資資金を金相場に向かわせ現水準からの下値は堅いと読む。国内金の日足チャートは、目先の底値確認後の戻り相場を明確にしている。本格的な買い戻しが膨らめば、テクニカル買いのみで急伸する日もありそうな様相。強気買いでの対処が得策か。
 来週の先限予想レンジは4450円〜4590円。

<白金>
 今週の東京白金は堅調。テクニカル主導の買いが入り、6月15日高値3240円から7月3日安値2844円までの下落に対する半値戻し(3042円)の水準まで値を戻した後は、同水準でもち合う動き。NY白金は7月3日安値800.70ドルから一時値を戻したが、対主要国通貨でのドル高を背景とした割高感からの売りが入り下落した。米国と中国の「貿易戦争」が世界経済の鈍化を招くとの懸念が台頭し、新興国など幅広い通貨に対してドル高が進行している。
 トランプ米大統領は12日、米国と欧州連合(EU)が25日から貿易協議を始めると表明。EU側の対応次第では自動車・同部品に追加関税を課す方針が示され、自動車触媒に用いられる白金やパラジウムに下押し圧力が掛かる可能性があるため積極的な買いは入り難く、当面は上値の重い動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3200円。

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