東京貴金属見通し=切っ掛け待ちの金

2018/07/27 16:58:09

<金>
 今週の東京金先限は、ドル高を要因にNY金が下落したため、年初来安値を更新する動きを強いられた。
 来週もドル相場を意識した取引となりそう。米連邦公開市場委員会(FOMC)が7月31日〜8月1日に開催され、3日には7月の米雇用統計が発表される。容易に流れは変わらないとの見方が大勢だが、過度のドル高が警戒され一時的にでもドル買いに歯止めが掛かるようだと、ゴールドの売りも収まるだろう。国内金は下げ過ぎとの見方から、テクニカルな買い戻しが膨らんでも不思議ではない水準にある。下落トレンドの反転切っ掛け待ちの姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは4300円〜4450円。

<白金>
 今週の東京白金は上下動。20日安値2891円で目先の底を打った後は値を戻し、25日高値3014円をつけたが、その後は値位置を維持できずに週末にかけ下落する展開となった。25日の米欧首脳会談では、米国と欧州が貿易障壁の削減に向けて交渉を進める間は、自動車関税の発動を控えることが示され、米欧貿易摩擦を巡る懸念が和らいだ。
 ただ、トランプ米政権が他国に仕掛ける「貿易戦争」が、米自動車大手の収益を悪化させ、業績を圧迫し始めているとの指摘もあり、依然として警戒感は根強い。来週は31日に日銀の金融政策決定会合、7月31日〜8月1日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えることで様子見姿勢も強いが、短期的には下値を試す展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3100円。

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