東京貴金属見通し=東京金、軟調推移か

2018/08/03 17:18:52

<金>
 今週の東京金先限は、ユーロ安・ドル高などを要因にNY金が下落したため、年初来安値を更新して越週した。
 来週は、下げ止まらない相場を嫌気し軟調推移か。FRBが9月に追加利上げを行うとの見方がNY金相場を圧迫し、今後の米経済指標次第では12月も利上げか、との流れになっており下げ過ぎからの戻り局面も頭は重いだろう。イタリアで2019年度予算を巡る政府内の対立が報じられ、ユーロの地合いが急速に悪化していることも、NY金の地合いを悪化させている。ユーロ独歩安になるようだと、国内金に対する失望売りはさらに膨らむことになるかもしれない。
 来週の先限予想レンジは4250円〜4400円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合などを控えた調整の動きの中で上伸し、8月1日高値3033円をつけたが、その後は値位置を維持できずに急反落。7月30日安値2939円を一時割り込んだ。
 その後は買い戻されたが、米中間の貿易戦争激化により中国経済が減速し、工業品に用いられる商品需要全般が減少するとの懸念や、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に今年3回目の利上げを実施するとの観測を背景とした売り圧力の強さから再度、下値を試す展開となると予想される。
 目先の目標値は7月20日安値2891円、次いで年初来安値となる7月3日安値2844円。これらを下抜くと急速に地合いが悪化し一段安となる可能性もある。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3100円。

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