ニューヨーク貴金属市況=金は大幅反落、昨年1月下旬以来の安値圏に

2018/08/16 6:00:00

 15日のニューヨーク貴金属市場は、軒並み急落。
 NY金は大幅反落。トルコ政府は本日、乗用車やアルコール飲料など一部の米国製品に追加関税を課したと発表。こうした米国とトルコの対立激化により、トルコ経済への不安が改めて意識されたことから、欧州や他の新興国経済への波及が懸念されてユーロ・ドル相場でユーロ安・ドル高基調が継続。これによりドル建て金の割高感が生じたことから売りが膨らみ、昨年1月30日以来の安値圏となる1180ドル近辺まで急落した。市場関係者は「本来ならトルコ危機は安全資産とされる金の買い材料となるはずだが、今のところ投資家は資金逃避先を為替市場に向けているようだ」と指摘した。
 NY白金も大幅反落。金の大幅安に追随する中、トルコ危機を発端とした世界的な株価の下落も下げ足を強める格好。一時は2008年10月27日以来の安値圏となる750ドル台を付けるなど大きく値を崩した。トルコ危機が白金主要生産国南アフリカの経済に悪影響を及ぼすとの懸念も相場を圧迫している模様。

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