東京貴金属見通し=金は戻り歩調か

2018/08/17 17:02:22

<金>
 今週の東京金先限は、トルコリラ安を切っ掛けにドルが強含み、ドル建て金が急落したため投げ売りを誘い、水準を大きく切り下げる展開となった。
 来週は、今週の急落により目先の下値を確認した相場付きとなったことで、長く続いた下落相場に歯止めを掛ける動きとなりそう。米国の追加利上げ観測やトルコリラ安を発端としたドル高によるゴールド売りは一巡した感がある。16日の安値圏で下ヒゲを伸ばした日足ローソク線は、今後テクニカル主導で戻り歩調を期待させる形だ。買い拾う姿勢で対処すべきだろう。
 来週の先限予想レンジは4120円〜4250円。

<白金>
 今週の東京白金は大幅下落。
 トルコ危機をきっかけとした対ユーロ、対主要国通貨でのドル高を受け、ドル建てNY白金指標10月限が16日安値755.70ドルをつけ、2008年10月27日(安値752.1ドル)以来、9年10ヶ月ぶりの安値を記録。国内市場もこれにつれる格好で値を崩し、16日には先限が安値2680円をつけ、年初来安値を更新すると共に、2009年1月23日(安値2599円)以来、約9年7ヶ月ぶりの安値をつける展開となった。
 米国が保護主義的な動きを強める中、欧州や新興国の景気先行き不透明感を背景とした自動車の排ガス除去装置など工業用需要の減少懸念が強まったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを実施するとの観測も相場の上値を圧迫しており、来週は上値の重い展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜2900円。

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