東京貴金属見通し=金は戻り歩調継続か

2018/08/24 17:18:19

<金>
 今週の東京金先限は、ユーロ相場の堅調を要因に買い戻し主導の一週間となり、5営業日続伸しての越週となった。
 来週は、今週の反発により目先の下値を確認した相場であるとの見方から、買い戻し主導の取引が継続すると読む。特にユーロ・ドル相場における日足ローソク線は、今月半ばのユーロ安水準を容易には下回らない形。ユーロが回復基調を維持し、ドル安によりNY金の地合いを引き締める流れとなりそう。下落相場により水準を大きく切り下げた後の国内金の戻りは、まだ5営業日。十分に上値余地を残していると判断し、強気買いでの対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは4200円〜4330円。

<白金>
 今週の東京白金は、8月16日につけた年初来安値2680円からの買い戻し主導に上伸し、22日高値2842円をつけたが、その後は値位置を維持できずに週末にかけて下落した。NY白金も一時上伸したが、23日には指標10月限の終値が774.80ドルとなり、16日から21日にかけての上伸に対する半値押し(779.50ドル)を割り込み、基調を弱めている。
 トルコ通貨リラの急落をきっかけとした「新興国リスク」に対する警戒感や、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測などを背景としたドル指数の上伸も圧迫材料。また、電気自動車(EV)の普及による自動車触媒用需要の減少懸念も、中・長期的な相場の上値を押えており、来週は安値圏でもち合いながら下値を探る展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2600円〜2900円。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ