東京貴金属見通し=金は押し目買い有利か

2018/08/31 17:08:42

<金>
 今週の東京金先限は上伸して始まった後、戻り一服となりもみ合う展開となった。
 来週は、下値を確認した後の戻り基調を継続させ買い方有利で推移しそう。ユーロの堅調以外はゴールドを取り巻く環境は改善していないものの、積極的に売り仕掛ける状況は脱しており下振れ不安はない。ドル建て金の節目1200ドル割れ水準は、絶好の買い拾い場だったとの見方が広まりつつあることも下値を支え、新規の買い材料が出現すれば値動き軽くもう一段水準を切り上げると読む。押し目買い姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは4250円〜4400円。

<白金>
 今週の東京白金は堅調。米国、メキシコ両国政府は27日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の2国間協議が大筋合意したと発表。通商協議が激化している中国やカナダ、欧州連合(EU)などとの貿易摩擦が解消に向かうのではないかとの期待感も高まり、工業用需要の割合の高い白金は急伸し、8月10日高値2995円から15日安値2680円にかけての急落に対する半値戻し(2837円)を上抜いた。
 しかし、その後は9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での米追加利上げが確実視されていることや、新興国の景気減速などを背景とした自動車販売台数の減少に伴う触媒需要の後退懸念などが相場の上値を圧迫しているため、来週はもち合いの継続が見込まれるが、上値抵抗線となる20日移動平均線の水準を超えられなければ値を崩し、再度8月16日安値を試す可能性があることには注意したい。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜2900円。

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