東京貴金属見通し=金は戻り売り有利か

2018/09/14 16:32:30

<金>
 今週の東京金先限は、為替のユーロ高・円安などを背景に戻り高値を試す流れとなり、総じて堅調に推移した。
 来週は月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)を意識しニューヨーク金が弱含み、頭重く推移しそう。今回のFOMCでは追加利上げが決まるとの予想が支配的であるためだ。今週はトルコの予想外の利上げでユーロ高となり、ドル建て金は強含み買い安心感が膨らんだが、米利上げを織り込みながらドルが買い戻されれば市場ムードは一変しそう。戻り売り姿勢での対処が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは4250円〜4360円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。トルコ中銀の利上げにより同国や他の新興国経済を巡る先行き不安が和らいで新興国通貨が買い戻されたほか、米中貿易交渉の進展が見られるとの期待が強まったことが支援材料。白金は工業用需要の割合が高く、主にディーゼル自動車の排ガス除去装置に用いられる。
 チャート面でも直近の8月28日高値2887円を上抜き、8月16日(安値2680円)と9月5日(安値2740円)でダブルボトムを形成したことで目先の底を打ち、短期的には上値を試す展開が見込まれる。ただ、25日から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが確実視されるなかで様子見姿勢も強いため上伸後の調整の売りも入りやすく、来週は3000円の節目を突破できるかどうかが注目される。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3000円。

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